「うつの方の復職支援」デイケア

リワーク・リハビリテーション・センター桜が丘

リワーク・リハビリテーション・センター桜が丘(RRC)は、令和5年8月、質の高いリワークプログラムの普及を目的とする「一般社団法人日本うつ病リワーク協会」から全国13番目の施設として認定されました。
平成19年11月に開設し、これまで約800名の方々がRRC利用後に復職されています。(令和7年1月末時点)

利用できる方

うつ病のため現在休職しており、3ヶ月から1年以内の復職を目指しておられる方が利用できます。

  • 復職に向け、生活リズムを整えたい。
  • 仕事に必要な体力を回復させたい。
  • 復職に不安がある(職場環境や対人関係など)。
  • 復職をしたいが、どういう風にすすめていったらいいか分からない。
  • 復職後の再発を防止したい。

スケジュール

実施日

実施日 月~金曜日
【半日利用の場合】9:00~12:30
【1日利用の場合】9:00~15:40
休み 土日/祝日/
12月31日~1月3日休みになります

実施スケジュール

9:00

12:30
デスクワーク デスクワーク デスクワーク デスクワーク デスクワーク
10:00

11:30
テーマ
ミーティング
認知行動療法
1
生活の振り返り 認知行動療法
2
心理教育
1・2・3
12:30

13:30
昼食・休憩
13:30

15:40
ヨガ コミュニケーション
講座
マインドフルネス ソーシャルトリートメント
(サイコドラマ)
プレゼン
適時 個別面談/
発症要因分析1・2
個別面談/
発症要因分析1・2
個別面談/
発症要因分析1・2
個別面談/
発症要因分析1・2
個別面談/
発症要因分析1・2

通所申し込みから復職までの流れ

  • 1主治医との相談

  • 2見学

  • 3通所判定

  • 4初期ステージ

  • 5中期ステージ

  • 6後期・復職前ステージ

  1. 主治医との相談
    • リワーク利用が可能な段階か主治医に確認。
    • 主治医の了承が得られたら当院にご連絡下さい。見学日程を調整します。
  2. 見学
    • 利用方法や目標など、お一人おひとりの状況に沿って内容を説明いたします。
    • 利用期間は利用者の事情に応じますが、利用期間が短いと参加できないプログラムもあります。
  3. 通所判定
    • 当院リワーク担当医の診察を受けていただきます。
    • 主治医・リワーク担当医の両方が通所可能と判断してから通所開始になります。最短で判定日の翌週月曜から利用可能です。
  4. 初期ステージ
    目的 生活リズムを整え気分の安定をはかります。
    生活デイケアプログラム 火曜日と木曜日の午前中に創作活動や健康体操に取り組みます。また、生活の振り返りを行います。
    目的 生活リズムの構築を図ると共に、発症の振り返りを行います。
    初期プログラム デスクワーク心理教育生活の振り返りヨガマインドフルネス個別面談心理検査など。

    デスクワーク

    復帰後の職場で働くことをイメージして、個人ごとの作業課題を設定します(集中力の改善、思考をまとめる、発症要因の分析をするなど)。

    デスクワーク

    心理教育

    健康管理と要因分析に必要な知識を小グループで学習し(復職デイケアの流れ・疾病教育・ストレス対処など)、復職後の自己管理に役立てます。

    心理教育

    生活の振り返り

    復職の基本である生活リズムの必要性を理解します。小グループで活動記録表を振り返り、ディスカッションを通して復職に必要な生活リズムを身につけます。

    生活の振り返り

    ヨガ

    ヨガを中心としたリラクゼーション法に取り組み、心身のリラックス方法を学びます。

    ヨガ

    マインドフルネス

    うつの再発予防として、瞑想を主とした実技訓練と、他の参加者との意見交換行います。これらを通して「ありのまま」を受け入れるスキルを高めます。

    マインドフルネス

    個別面談

    担当職員や専門職種がご本人と定期的に面談を行います。

    個別面談

    心理検査

    病状の回復を定期的にチェックしていきます。

    心理検査
  5. 中期ステージ

    生活の振り返り

    復職の基本である生活リズムの必要性を理解します。小グループで活動記録表を振り返り、ディスカッションを通して復職に必要な生活リズムを身につけます。

    目的 ストレス対処法の拡大
    中期プログラム 初期プログラムにプラスして、認知行動療法プレゼンコミュニケーション講座/SST(職場適応)発症要因分析1・2など。

    認知行動療法

    健康を維持するための考え方や方法について、小グループで学習し、他の参加者と意見交換をします。

    プレゼン(中期プログラム~後期プログラム)

    要約作業や発表資料の作成を通じて、思考力・表現力の回復や向上を図ります。発表に向けて準備することや人前で考えを伝えることなど、決められた課題をこなし実践力の回復及び向上を図ります。

    コミュニケーション講座/SST(職場適応)

    小グループの中で、他者との関係や自身のコミュニケーションのあり方を考えます。自身の気になる・困っている場面を想定して練習し、実践に活かします。

    発症要因分析1・2

    発症要因分析1(中期Ⅰプログラム)

    再発しない復職をテーマとしている中で、休職となっていた要因を自身で振り返ります。デイケアスタッフと共有をして効果的なリハビリに役立て、復職後の対処を身に付けて行きます。

    発症要因分析2(中期Ⅱプログラム)

    復職後の職場を想定して、要因分析と実際の対処を計画して再発を防ぎます。

  6. 後期・復職前ステージ
    目的 職場適応に向けての最終調整
    後期プログラム 中期プログラムにプラスして、リハビリのまとめをして頂きます。

その他の支援

主治医との連携

主治医との連携

デイケアでのリハビリの状況を、月に1回書面等でお伝えし、治療がスムーズに行えるようにしています。

職場連絡

ご本人の希望と職場の承諾があれば、復職に向けた連絡・調整のお手伝いをさせて頂いております。

特別プログラム:トライアル利用

(検討中)

アウトカム

対象期間/令和6年1月1日~令和6年12月31日

1日平均利用者数 13.7人
利用者総数 延べ3,034名(実人数65名)
修了者数 49人
修了者の6ヶ月の就労継続率 76.7%
平均利用期間 約4ヶ月(139.7日)

利用者の感想

A氏(29歳)

全プログラム、自分なりのテーマを持って参加することで、有益なものになりました。自己理解を進めていく中でも役に立ち、復職後も継続して行えるものが身についてよかったです。

B氏(52歳)

失敗する練習、無理をしない練習、人と会話する練習、今に集中する練習、このリワークでしかできない練習・訓練ができました。

C氏(42歳)

各プログラムともに自分や病気を振り返るのに役立ちました。デスクワークの時間も自分に取っては大事でした。同じ立場のメンバーとのやり取りも役に立ちました。

D氏(45歳)

リワーク初めの頃は、デスクワークばかりできつかったのですが、月曜日のヨガでリフレッシュでき、心理教育や生活の振り返りで自分を振り返って、毎日の生活が少しずつ整ってきました。グループでメンバーと色々話をすることが楽しみで、みんなと色んな意見を出し合って話をすることはとても貴重な時間でした。

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