特定医療法人 富尾会 桜が丘病院 熊本県熊本市池田3-44-1(〒860-0082) Tel:096-352-6264 Fax:096-352-6721
『電気けいれん療法』は英語で“ElectroConvulsive Therapy”といい、頭文字をとってECTと呼ばれています。“Electro”は「電気の」、“Convulsive”は「けいれんの」、“Therapy”は「治療」です。つまり、頭部に電気を流し「けいれん」を起こすことで、脳の機能を改善する治療法として1930年代に開発されました。うつ状態・そう状態・興奮状態・強い幻覚や妄想がある状態などに、高い効果・即効性があることが知られています。
ただし、治療効果が高い反面、かつての治療技術では、患者さんに苦痛を与えてしまうという欠点がありました。しかしながら、近年治療技術が大幅に改善され、患者さんに苦痛のない治療方法として、再び脚光を浴びています。当院では、患者さんに不安や恐怖感がないよう「全身麻酔」をかけ、骨折や脱臼を避けるため「筋弛緩剤」を使用し、記憶障害の危険を最小限とするために「パルス波」と呼ばれる電気刺激を行っております。以上のような新しい治療を『修正型電気けいれん療法』とよび、英語の場合は「修正」を意味する“modify”を付けてm-ECTと呼ばれます。
日本では1980年頃より、関東地方を中心にm-ECTが施行されていますが、麻酔科医の確保が困難なため、多くは総合病院に限られ、単科の精神科病院では現在も相当数のECT(筋弛緩剤なし)が行われています。当院では麻酔科医が常勤しており、専門的に関わる看護師と共に、2004年5月から2010年4月末までに325人の患者さんに、延べにして約3,300回のm-ECTを施行し、安全に治療を実施しております。